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高Ⅱ・中3 国際教育の行事が行われました

今年度の「国際理解のための講演会」(高校Ⅱ年生)では、華井和代先生(東京大学 未来ビジョン研究センター特任講師、NPO 法⼈RITA-Congo 代表理事)から、 「コンゴの紛争資源問題と 私たちのつながり」というタイトルでお話をうかがいました。
また、中学3年生の「グローバルデイ」では、日本赤十字社宮城県支部の鈴木 和 様から「赤十字社と国際活動について」という題でお話をうかがいました。
高校の「国際理解のための講演会」、中学の「グーバルデイ」、いずれも本校の国際教育の取り組みの一つとして大切にしている行事です。

高校Ⅱ年生は、1月 11日(土)の総合的な探究の時間に、2024年度の「国際理解のための講演会」を行いました。東京大学の華井和代先生から、日本から遠く離れたアフリカ中部のコンゴという場所が、私たちの日常とどのような関りがあるのか、地域の人々がどのような苦しみを抱えてきたのか、また、武装勢力が地域の人々への支配を強化するために女性に危害を加えること、そうした女性たちのためにムクウェゲ医師をはじめとする人々が真摯に働いていることなどについて、お話しいただきました。その後はグループワークで、そのような現実を抱えた世界の中で、私たちはどう行動していくことが望ましいのかについて、考える機会を頂戴しました。
華井先生には、先生ご自身のキャリアについてもお話をいただきました。先生は、現在 2 歳と 0 歳のお子様がいらっしゃるということで、今回、東京からオンラインでのご講演をお願いしました。女性のキャリアの重ね方は、一人ひとり望む形は違うと思います。けれども、華井先生のお話から、このコンゴについてのご講演内容と共に、女性の生き方についても工夫によってさまざまな方法が使える社会に少しずつなってきていることを、未来を生きる生徒たちが、意識のどこかにとどめておいてくれることも願っています。

 

中学 3 年生は、SP(総合的な学習の時間)のプログラムで、例年 12 月に募金活動を行っています。少人数のグループに分かれ、グループごとに自分たちが関心のある問題と関連のある活動をしている団体について調べ、校内だけでなく仙台市中心部の街頭にも立って、それぞれの団体の活動支援のための募金を呼びかけました。
今年の「グローバルデー」では、集められた募金が国を超えてどのような支援に役立てられるのか、また、どのような精神をもとにそうした活動が行われているのかを、日本赤十字社が行っている活動に関してお話を聞かせていただきました。赤十字社は、今の社会の基盤となっている 19 世紀の近代市民社会の形成期に起源があり、国際支援に関して長い歴史を持つ団体です。今回のお話をうかがったことが、現代社会で人が人を支えるとはどのようなことか、また、人道/人権とは何かなど、今後、考えていくきっかけとなるといいと思います。