宗教教育

ミッションスクールについて

About mission school

 ミッションスクールとは、キリスト教の教育理念に基づいて運営される学校のことをいいます。2000年前に、イエス・キリストが弟子たちに対して「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」(マルコによる福音書16:1)という使命を与え、弟子たちは神の愛を伝えるために各地に派遣されました。現在、日本にはカトリック学校が約300校あり約15万人の児童・生徒・学生が学んでいます。
本校の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会の教育・医療・福祉活動は、1696年にフランスパリ郊外のシャルトルの寒村ルヴェヴィル・ラ・シュナールの主任司祭ルイ・ショーヴェ神父様の村の人々を想うこころによって始まりました。1878年(明治11)、日本の教会からの要請を受け、フランスから3名の修道女が函館に降り立ち、その後、日本全国7カ所に白百合学園を創設しました。仙台白百合学園の前身である私立仙台女学校は1893年(明治26)に設立されました。本校では、生徒一人ひとりが神様から与えられたタレントを見出し、磨いていくことができるようにお手伝いしていきます。

仙台白百合学園の宗教教育について

About religious education

 分断や差別は、フランスの片田舎ルヴェヴイル・ラ・シュナールで私たちの最初の学校が始まった17世紀末にもありました。しかし、この最初の学校では身分の別なく対等な関係が築かれていました。「学校の姉妹」「愛徳の姉妹」と呼ばれていた彼女たちから、貧しい病人は心のこもったケアを受け、村に見捨てられた人はいませんでした。それは、神学を深く修めた創立者であるルイ・ショーヴェ神父による聖書の教えの学びを実践したためです。階級社会によって分断されていた人間同士の関係性が、再び結びなおされ、神との関係でもすべての被造物との関係でもオープンになり、生き生きとしたダイナミズムが生まれました。以来、私たちの学校は、時代や地域を超えて、世界中の招かれた地で聖書の教えに基づいた教育を行ってきています。
 1893年から仙台で開学された本学園も、厳しい社会情勢の中で児童・生徒たちや教師たちが自ら果敢に理不尽な状況を打破してきました。戦時中、英語教育自粛の空気が強い中でも、学びたい生徒たちは教えたい先生のもとで学び続けました。宗教の授業が許されないときでも、放課後に裁縫室で、希望する生徒たちは祈りや聖書の教えを修道女(スール)たちから学び、間もなく、その祈りと学びの場を土台にした社会奉仕活動が生まれ、生活面だけではなく、心においても困窮している人に寄り添う姿勢は、現在に至るまで引き継がれてきています。
 現代社会は世界中で分断や差別がはびこっています。このような時代だからこそ、聖書の教えを学ぶ私たちの間から対等でオープンな関係性が生まれるという展望があります。神から驚嘆するほど素晴らしいと言われた私たちの世界を、自分自身をも含めて神のまなざしで見つめていくことができるよう、すべてを活かす宗教教育をこれからも続けていきます。

PDF「第14回SPC国際教育者会議2018」

PDF「第15回SPC国際教育者会議2019」