生活にゆとりを取り戻し、豊かな心をもって自ら思索する生徒の育成などを目的に、完全週5日制が実施されると、前年度より開設されたフランス語の授業に加え、韓国語が開講された。「本当の国際化は一番近い国のことを知ることである」という理念に基づくものであった。その5年後には韓国語選択者を対象に、ソウルの啓星女子高等学校への訪問が実現した。2002年3月には、啓星女子高等学校との姉妹校提携を行った。
フィリピンのSt. Paul University Quezon Cityより生徒11名、引率教師2名が来校。真の国際理解教育とは何かが問われている中で、語学研修などで海外に生徒を送り出すだけでなく、迎える側になり、いろいろな体験をすることも必要と考えられた。2004年(平成16)より、St. Paul College Pasigの協力のもと、ボランティアスタディツアーが実現した。
東日本大震災後、ポーランドのクラクフにあるサンスター日本語学校より、あふれるほどのお見舞いのお手紙が届いた。翌年には、兵頭博校長先生が来校し、2013年3月には第1回ポーランド友好訪問が実現した。現在も、隔年で交流を継続しており、ポーランドからは短期と長期の留学生の受け入れや文通による交流が行われている。
世界に目を向けることを目的として、仙台白百合学園と特にゆかりのある国について調べ、グローバル新聞を作成します。(公財)宮城県国際化協会(MIA)より宮城県在住の外国人の方々を講師として派遣していただき、世界の多様性や相互理解、相互扶助の大切さを理解する機会とします。
食文化などの身近な生活をテーマにワークショップを行います。2019年度は認定NPO法人IVYの開発教育プログラム「地球の食卓」に参加しました。世界の食卓から文化・宗教の多様性について学ぶ機会となりました。
長年、宮城県ユニセフ協会による体験学習(水がめ・蚊帳・経口補水塩・地雷レプリカ)を行い、途上国の現状について理解を深めてきました。2019年度は、JICA東北による「国際協力出前講座」をお願いし、青年海外協力隊の方から、開発途上国の実情や日本との関係、国際協力について教えていただきました。ワークショップの後には、国際支援を行う団体の活動について調べた上で、仙台市内において街頭募金を実施します。
特定非営利活動法人「フー太郎の森基金」理事長の新妻香織氏の講演を通して、エチオピアの植林活動について学び、国際協力のあり方や自分自身の生き方について考える機会とします。
国際協力に関わる方をお招きし、ロールモデルとして、将来の生き方を考えます。
・2017年度 Ⅱ年生 NGO ACE事務局長白木朋子氏
・2018年度 Ⅱ年生 カンボジア「Hope Of Children(ノリア孤児院)」岩田亮子氏(2019年度 台風のため中止)
・2020年度 Ⅱ年生 フィリピン「ミンダナオ子ども図書館」館長松居友氏
主 催: 宮城県高等学校国際教育研究会
目 的: 国際意識や国際協調について理解を深め、高校生相互の意見の交換および親睦をはかる。また、将来国際人たるにふさわしい見識と、自らの意見を進んで言える能力を育成する。
仙台白百合学園の高校生が、参加している研修会の一つです。毎年、宮城県の高校生が実行委員として、研修会の企画・運営を行います。本校の生徒が実行委員を務めることもあります。午前中には、講演会や実行委員による国際理解に関するプレゼンテーション、午後からは仙台在住の外国籍の方々との交流の時間をもちます。当日は約100名の高校生が参加し、同世代の仲間たちと意見交換や親睦をはかることができます。
イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社主催の「EG東京2020公認教育プログラム」を本校会場で実施しました。EFは、1965年にスウェーデンで創立され、現在は世界52カ国にオフィスが設置されています。教育プログラム「オリンピック精神を英語で学ぼう」では、オリンピックの歴史や哲学について学び、グループワーク後に英語でプレゼンテーションを行いました。プログラムを通して、「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与すること」を目的とするオリンピックの精神について理解を深めることができました。
WWFジャパン主催の「エネルギーワークショップ」を本校会場で実施しました。WWFは、1961年に自然保護を目的として設立された国際NGOで、現在は世界100か国以上で活動をしています。
ワークショップでは、日本の経済や環境に深く関わるエネルギー問題について理解し、地球規模の課題を自分事として捉える機会となりました。3名のファシリテータの方々のサポートのもと、議論の過程で多面的に考えることの重要性やエビデンス・根拠をもとに話をする力を鍛えました。地球市民としてできることは何かを共に考えることができました。
日米豪平和教育プログラムは、オーストラリアの海洋博物館(The Australian National Maritime Museum)とニューサウスウェールズ州の教育省が主催していました。オーストラリア・アメリカ・日本の高校生が、アジア・太平洋戦争について共同研究を行い、平和の尊さに対する理解を深め、 世界に発信する、国境を越えたプロジェクトです。2017年度はハワイ、2018年度はオーストラリア、2019年度は日本が開催地となり、いずれも本校の生徒が代表に選ばれて出席しました。プロジェクトについてご報告します。
PDF Global View第63号(2019年11月22日) 国際教養大学 嶺岸菜音さん
PDF Global View第65号(2020年2月27日)「仙台白百合学園が取り組む平和国際プロジェクト」(Stephen Hale先生)
主 催: 宮城県高等学校国際教育研究会・外務省、(公財)日本国際連合協会
趣 旨: 高等学校等生徒に対し、国際連合についての主張を通して、国際理解・国際協力について考える機会を提供すること
仙台白百合学園の高校生が参加しているコンクールの一つです。1997年度(平成9)より10名を超える生徒が宮城県代表として本選へ派遣されました。中央大会においても入賞し、ニューヨーク国連本部への視察の機会をいただくことができました。
フィリピンには、仙台白百合学園の経営母体である、シャルトル聖パウロ修道女会のSt. Paul Schoolが36校あります。1999年(平成11)、St. Paul University Quezon Cityより生徒11名と引率教員2名が初めて来校しました。2004年(平成16)には、St. Paul College Pasigの協力のもとボランティアスタディツアーが実現し、それ以降、隔年で、フィリピンからのお客様を本校へお迎えしています。仙台白百合学園の生徒のご家庭にホームステイをし、日本の学校生活を体験しながら互いに友情を深めています。
2011年、東日本大震災の発生から半年が経過した頃、ポーランドのクラクフにあるサンスター日本語学校より250通のお見舞いのお手紙が届きました。その後、本校からもお礼のお手紙を書きました。2012年7月、兵頭博校長先生の引率で日本語を学ぶ8名の生徒が来校され、交流が本格的に始まりました。2013 年 3 月には「第 1 回ポーランド友好訪問」が行われ、以降、隔年で訪問が続いています。また、ポーランドからの短期留学生の受け入れ(2週間・3カ月)も開始し、仙台白百合学園の生徒のご家庭にホームステイをし、日本の文化を体験しながら互いに友情を深めています。被災地や震災遺構を訪れ、東日本大震災で犠牲となられた方々のために、共にお祈りをお捧げしています。
ポーランドのボートチームが東京オリンピックの事前合宿地に登米市の長沼を選んだことから、2019年の来日の際には、宮城県登米市よりご招待を受け、本校のホストシスター達と共に、登米市迫庁舎への表敬訪問や中田中学校での交流会、石ノ森章太郎ふるさと記念館の見学を行いました。
現在も文通やオンラインによる交流を通して、ポーランドとの絆を深めています。
1994年、生活にゆとりを取り戻し、豊かな心をもって自ら思索する生徒の育成などを目的に、完全週5日制が実施されると、前年度より開設されたフランス語の授業に加え、韓国語講座が開講されました。「本当の国際化は一番近い国のことを知ることである」という理念に基づくものでした。
その5年後には韓国語選択者を対象に、ソウルの啓星女子高等学校への訪問が実現しました。
2002年3月には、啓星女子高等学校との姉妹校提携を行いました。
2019年6月4日に、国立家齊高級中学の生徒71名と引率教員4名が本学園を訪問し、幼稚園、小学校、中学・高等学校を見学し、歓迎会での文化交流、クラスにおけるディスカッションなどの交流を行いました。2015年、張国津校長先生が宮城県内の沿岸部を視察しまし、自然の驚異や命の大切さ、困難を乗り越えた人との交流は、生徒が人生に向き合う上で大切であろうと考え、この教育旅行の実現に至りました。
台湾の高校生が本校を訪れるのは今回が初めてで、短時間の交流となりましたが、台湾の皆さんとの友好を深めるよい機会となりました。
1993年度(平成5)よりオーストラリア研修を行ってきましたが、2000年度(平成12)からはニュージーランド研修を開始しました。ニュージーランド北島にあるロトルアでホームステイをしながら、異文化体験や語学研修(ロトルア・イングリッシュ・ランゲージ・アカデミー)を行います。世界の共通語とされる英語学習への興味関心を高め、コミュニケーション能力を伸ばします。また、異文化体験を通して視野を広げ、問題解決能力の向上を目指します。
2004年(平成16)よりフィリピンボランティアスタディツアーを実施しています。フィリピンには、仙台白百合学園の設立母体である「シャルトル聖パウロ修道女会」が経営する36校のSt. Paul Schoolと12の病院があります。マニラにおける修道会・姉妹校の活動を知ることにより、本校の社会における役割について再確認します。貧困問題を抱えるフィリピンに訪れることでボランティア精神について学び、問題解決に主体的に取り組んでいく姿勢を養います。
PDF Global View第45号(2016年7月9日)「フィリピンとの交流、20年」(阿部和)
PDF Global View第45号(2016年7月9日)「第8回フィリピン姉妹校来校引率者より」(Ms. Napay Louniza P. Napay)
PDF Global View第53号(2018年5月18日)「第8回フィリピンボランティアスタディツアー」(Sr. 吉田)
2013年(平成25)3月よりポーランド友好訪問を実施しています。2011年の東日本大震災を機に始まった友好交流プログラムであり、「絆」、「平和」をテーマとして研修を行います。同世代の生徒宅にホームステイしながら、現地のカトリック校や日本語学校の生徒との交流を通して、互いの文化、歴史、平和に対する理解を深め、同じ地球市民として連携を強め、グローバルな視野を広げることをめざします。
Global View(巻頭言)
Sr. 吉田めぐみ「国際教育の精神的基盤」(2017年7月15日 第50号)
大和田美子「奉仕の心で地球とつながる」(2018年5月10日 第52号)
Sr. 吉田めぐみ「インクルージョン」(2018年5月18日第53号)
平岡静香「創立125周年を迎えて」(2019年3月15日第55号)
藤田正紀校長「海外研修引率経験から気づくこと」(2019年5月11日第57号)
Sr. 吉田めぐみ「誰の上にも太陽は昇る」(2019年6月28日第58号)
ケルーシェ千恵「Importance of Realization(気づくことの大切さ)」(2019年7月13日 第59号)
富永是親「行きたいから。確かめたいから。」(2019年8月26日 第60号)
今野大悟「語学をまなぶスタートラインはどこにあった?」(2019年10月19日 第62号)
渡辺顕一郎「ローマ教皇の来日に向けて」(2019年11月22日 第63号)
佐藤則子「教皇フランシスコ来日~二人の教皇に出会って~」(2019年12月20日 第64号)
高橋行男「周囲に敏感になれ、道は広がる!」(2020年2月28日 第66号)
大和田美子「あなたもできる国際交流」(2020年3月18日第67号)