校長先生からのメッセージ

Principal's message

昔から新しい教育実践

仙台白百合学園は、母体であるシャルトル聖パウロ修道女会の歴史と活動を軸に、「神の前に誠実に生き、愛の心をもって人類社会に奉仕できる女性」を育てるために学校運営を続けてきました。「人類社会に」という言葉には、国や地域の隔てなく国境を越えて、という願いが込められています。グローバルという言葉が使われ始めるずっと前から、地球規模での活動を視野に入れた教育を行っているのです。「誠実に生きる」,「愛の心をもつ」,「(他者のために)奉仕する」という言葉のどれ一つをとっても、現代の社会で求められている人物像につながります。そのような精神に基づく教育実践が100年以上も前から脈々と続いていることは、私たちが誇るべき事実です。「昔から新しい」のが仙台白百合学園の教育実践なのです。

弱い立場に置かれた人々の困難に気づき、その人たちのために愛の心をもって、国や地域の隔てなく奉仕できる人を、私たちは、「グローバル・サーバント・リーダー」と呼びます。

この「グローバル・サーバント・リーダー」を積極的に育てていくプログラムが文部科学省に認められ、平成27年度からの5年間「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定されています。私たちの考えるグローバルは建学の精神に基づくものであり、流行や時代に左右されるものではありません。事実、これまでも国境を越えて活躍する女性を多数輩出してきました。「昔から新しい」いわば普遍の価値観を学ぶ場を、仙台白百合学園は提供しているのです。新しい時代を迎えても、人類社会が抱える課題の解決のために、迷うことなく奉仕できる女性を、私たちは育てます。「これからも新しい」教育実践の担い手として、129年目の歩みを進めていきます。

校 長  藤田 正紀