国際教育

お知らせ

仙台白百合学園の国際教育について

学校法人白百合学園の設立母体である「シャルトル聖パウロ修道女会」の最初の修道院は、パリ郊外シャルトルの寒村ルヴェヴィルに赴任したルイ・ショーヴェ神父様の呼びかけに応えた少女たちによって、1696年に創立されました。聖パウロは「すべての人に対してすべとなる」(コリントの信徒への手紙Ⅰ9章22節)をモットーに宣教の旅を続けました。その精神に倣い、現在は、世界40の国と地域4000人以上の修道女たちと、その精神に共鳴する人々によって、教育や医療、福祉活動を通して、すべての人に神様の愛を伝えています。教育分野においては、20カ国以上の国に幼小中高大あわせて約540教育施設、およそ21万5千人が在籍しています。修道会の活動は、今後も求めに応じて活動を広げていきます。
 終戦後に起草された、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)憲章には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と定められています。日本で国際理解教育が本格的に導入される前から、仙台白百合学園では、教育目的である「神のみ前に誠実に生き、愛の心をもって、人類社会に奉仕できる女性」の育成を目指して、国際教育を行ってきました。

中高6年間の国際教育

中学生

 アフリカのシエラレオネで、貧しい子どもたちのための学校を運営していたシスターが、一時帰国中に仙台白百合学園に来校して、生徒たちのためにお話をしてくださったことがありました。それをきっかけに、中学校生徒会が毎年、シエラレオネの子どもたちのために募金活動を行っています。集まったお金は、シエラレオネの子どもたちの給食費や文房具費として役立てていただいているということです。

高校生

 2002年の学園祭で、生徒会の企画として、NPO「仙台とパレスチナを結ぶ会」代表の方によるご講演が行われました。お話を聞いた生徒たちはそれ以来毎年、学園祭での売り上げの一部をパレスチナのろう学校に寄付し続けてきました。寄付はろう学校の生徒たちの給食費補助として使われているそうです。コロナ禍のために規模が縮小された今年の学園祭でも、生徒たちは工夫を凝らし、弱い立場の人を思うその伝統を次につなげようとしています。